2017年10月22日日曜日

【洋楽推薦】若返ったリアムの現代版クラシック・ロック・ソロアルバム 『AS YOU WERE』

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エルビス・プレスリー以前には何もなかっ

た、と言われるロックンロールだが、この

男ことリアム・ギャラガーが英国マンチェス

ターで、ジョン・ライドン、ジョン・レノン、イ

アン・ブラウンの曲に出会うまでの、彼は

何もない街の労働者でしかなかった。しか

し、後にUKの音楽シーンは彼と彼の兄に

よって新しい普遍性を生み出すのだった。




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【関連記事】
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ジョン・ライドンばりのカリスマ性と、ジョン・レノンのウイットさ

と、イアン・ブラウンのセクシャルがミックスされた声質と強烈

な行動力(粗暴と言うほうが正確だが)を武器にロックスター

の階段を駆け上がった彼は、オアシス、ビーディーアイ解散

を経て今回、見事なソロ・アルバムを完成させた。自分だけ

の作曲・プロデュースではなく、グレッグ・オースティンなどの

素晴らしきブレーンとの共同制作だが、彼が魅力的なロック

ンロールシンガーであることを証明した作品になっています。



 



アルバムの筆頭を飾る、ロックンロール・チューン『Wall Of Glass』

は、重く歪むノイジーなギターとブルースハープの出だし、リアム

御定番の高慢不遜な歌声と、ゴスペル風の女性コーラスのヴィヴ

ラートが絡んでいく展開は、古典的ながらも埃臭さはなく、リアムの

声のコンディションも全盛期に匹敵するかのようで(早朝ランニング

を日課にした成果が出てますねぇ)、バンドの形式を離れてソロ活

動になった彼が見つけ出した答えとも言える曲になっています。


言うまでもなく答えは、ロックンロールは今でも不滅なことだろう。







オアシスの雰囲気を感じる、『For What It's Worth』も素晴らしい。 


彼は「先に吠えたもの勝ち」のような態度が基本な一方で、感傷的で

ある意味弱音を見せる曲を歌って(オアシス時代は『Don't go away』

あたりの曲だろうか)、高慢不遜なキャラが鈍ってしまうのも魅力です。

特に「言っても仕方ないけど/傷つけてごめん/でも体の奥では炎が

燃えている」という率直な心境が歌詞で表現されていて、魅力的です。


なお、誰に向けての心境メッセージなのかは想像の通りかな?(笑)


全体を通して、昔の自分に恥じない自分であろうとするリアムの思いが

不器用ながらも成長して表現されているソロ・デビューアルバムだと思い

ます。

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