僕は大阪人である。んな次第だから、おでん、も昔堅気の
大阪おでんが好みになっている。
言うなれば、織田作之助の『夫婦善哉』にも登場する名店
の「たこ梅」。タコの甘露煮、さえずりが溶け込んだダシ汁
の旨さが命、のようなトラディショナルなソレである。
なので・・・
姫路おでん、の味には驚きました!
あっさりダシに少し甘口の生姜醤油タレで食べる!
軍師・官兵衛の足跡をめぐる姫路ひとり旅の夏の夜。
灘酒造さん直営の居酒屋さんにて、驚きの出会いが
ありました。ひとり旅は、おしゃれなところでなく地場の
お店に飛び込むべし、とは誰かが言ったもの。
イメージしていた生姜辛さはなく、タレのアクセントが
具材に浸み込んだダシの旨みを裏打ちしてました。
頼んだ地酒にもマッチして、唸らされっぱなし。
大阪が負けそう?
あ、大阪人としてこんなこと言ってはダメですね(笑)
酒造の水を使ったザル豆腐と、塩麹付けの地鶏の
焼き物もなかなか乙で、ホロ酔いの幸せ気分のまま
宿のベットで旅日記を書いていたこの日でした。
2014年8月24日日曜日
2014年8月17日日曜日
大阪市立東洋磁美術館@伊万里特別展
水の都・中ノ島にある、大阪市立東洋磁美術館の『伊万里』特別展を鑑賞。
本当に感無量で、歴史ロマンと静かに向かい合ってました。
青、赤、金の素朴だが深く、気品のある光沢の世界。
僕は美術は素人ながら、随筆の代わりとして。
当時、東洋趣味(オリエンタリズム)嗜好があったヨーロッパ王宮へ
の行商策として、オランダ東インド会社は、戦乱のチャイナを避けて
日本の有田でオリエンタル陶器の作成と輸出を目論んだとされる。
朝鮮半島・中国の技法をルーツに持ちつつも、日本独自の美や
欧州の風味を融合させた伊万里焼きは、ヨーロッパ絵画の随所で
描写されるまでになり、マイセン磁器にも影響を与えました。
戦乱収束による中国市場の復活や、熱烈なコレクターであったと
されるドイツのアウグスト強王の死去と、オランダ東インド会社の
衰退により伊万里焼きは最終的に「競争に敗れて」しまいます。
大河ドラマ『軍師・官兵衛』で世間への戦略的なものへの関心が
集まっているかと思いますが、 日本美術の妙味が、国際市場で
どんな感銘を受け、競いあってきたかも、心の中でじっくりと思う
ことが結構多いのではないか、と思います。
海の彼方、日本の美磁器でコーヒーを嗜んでいる姿を想像して
わくわくが止まらない一日となりました。
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